こんにちは、もなかです!
当ブログを見てくださり、ありがとうございます。
・USPの基本的な理解を深めたい
・わかりやすいUSPの事例を探している
・競合との差別化を図りたい
今回の記事では、「USP」というマーケティングの戦略をお伝えします。
興味はあるけれど、購入までいたらない層の人たち(潜在欲求層)をお客さんにするには、圧倒的な差別化(USP戦略)をしていく必要があります。
この記事を読むわかること
・USPの定義とその重要性
・USPを活用するメリット
・効果的なUSPの作り方
ここがわかっていないと集客は難しいので、もしUSPに注目していなかった人は必見ですよ!
USPとは
USPの定義
USPは「Unique Selling Proposition」の略で、日本語では「その商品・サービスだけが持つ強み」を表すマーケティング用語です。
USPの単語の意味も確認してみましょう。
Unique (ユニーク): 他とは違う、特別な、唯一の
Selling (セリング): 販売、売ること
Proposition (プロポジション): 提案、提供するもの
つまり、USPは
「ある商品やサービスが他とは違って、顧客にとって特別で魅力的な点」
を表す言葉です。
自社の強みや差別化ポイントを明確にし、顧客にアピールするために使われます。
USPの重要性
SNSやYouTubeを活用して顧客を集め、教育し、最終的に商品のご案内をするやり方は近年、多くの企業や事業主に取り入れられている効果的な手法です。
ただ、現在、多くのプレイヤーが同じやり方をしているため、その方法をただ実行するだけでは勝ち抜くのは難しい状況になってしまいました。
そこで重要になるのが、他社との差別化です。
差別化とは、競合他社との違いを明確にして、顧客に選ばれるための戦略です。目立つための手段ともいえます。目立たなければ、他の多くのプレイヤーに埋もれてしいます。
レッドオーシャンと呼ばれる競争相手が多く存在している市場で勝ち抜くためには、圧倒的な差別化を行い、「私たちは他とは全く違う、レベルも高い」と自信を持って言い切れるような差別化とブランディングをしっかりと行う必要があります。
間違いやすい「コンセプト」と「USP」の違いとは?
「コンセプト」と「USP」は、どちらもマーケティングにおいて重要な概念ですが、意味合いと役割において明確な違いがあります。間違いやすいので、確認しておきましょう。
コンセプトは、「商品・サービスが持つ核となる考え方や思想」を意味します。
具体的には、
- 消費者に何を伝えたいか
- どのような価値を提供したいか
を明確にしたもので、商品・サービスの基盤となるものです。
お店に例えたら、そのお店の核となる考え方みたいなもの。
- どんな雰囲気のお店なのか
- どんな人に来てほしいのか
- どんな商品やサービスを提供するのか
お店全体の大切な考え方ということです!
一方、USPは、「その商品・サービスだけが持つ、競合他社との差別化ポイント」を意味します。
具体的には、
- 顧客にとって魅力的で
- 購入意欲を高める価値
を明確にしたもので、商品・サービスのセールスポイントとなります。
お店に例えるなら、そのお店が他の店と違うところ、みたいなもの。
- 他の店にはない商品やサービスがある
- 他の店よりも親切な店員さんがいる
つまり、お客さんがそのお店を選ぶ理由ということです!
コンセプトは商品・サービスの本質を表すもので、自社目線で考えるもの
USPは商品・サービスの差別化ポイントを表すもので、顧客目線で考えるもの
コンセプトとUSPを明確にすることは、ビジネスをする上でとても重要です。顧客に商品・サービスの本質的な価値を理解してもらって、顧客満足度を高めると売り上げが上がりますね!
独自性のあるUSPを作る3つのポイント
① ターゲットを絞る
② ターゲットにとってのベストな提案を考える
③ 競合と提案を比較する
① ターゲットを絞る
多くの人は、「ターゲットを絞ると顧客が減ってしまうのでは?」と不安に感じるかもしれません。でも、実はターゲットを絞ることで、より魅力的な提案が可能にって、結果的に顧客を増やすことができます。
逆に、ターゲットを絞らない提案は、多くの人がすでに利用している商品やサービスと差別化が難しく、埋もれてしまう可能性が高いです。結果的に、顧客を獲得することができず、売上につながらないという状況に陥ってしまうことも少なくありません。
② ターゲットにとってのベストな提案を考える
2つ目のポイントは、ターゲットにとっての究極的なベストな提案を考えることです。
多くの企業は、競合よりも良いものを作ろうとします。でも、それはベターな提案にすぎません。真の差別化を実現するには、顧客にとってのベストを追求する必要があります。
ベストな提案とは、顧客から「そんなサービスがあるんだっだったらもう絶対やらせて欲しいんですけど!」と言われるような、究極に喜ばれる提案です。
そのためには、顧客目線に立ち、顧客にとっての真の価値とは何かを深く理解する必要があります。
③競合と提案を比較する
ベストな提案を考えた後は、競合と比較検討することが重要です。
多くの中小企業や個人事業主は、目の前の仕事やサービスだけに意識を向け、お客様にとって本当に喜ばれる提案をできていないのが現状です。
でも、お客様目線に立って、お客様にとっての真の価値とは何かを深く理解することで、競合とは一線を画す差別化を実現することができます。
では、USPの事例をみてみましょう。
USP成功事例3件
成功事例1:資産形成のマネーセミナーの集客
<当時の状況>
マネーセミナー業界は、飽和状態
・多くのファイナンシャルプランナーや投資会社が、セミナー形式で保険や投資信託などを販売している
・提案内容が似たり寄ったりで、差別化が難しい
・消費者は、セミナーの内容に飽き飽きしており、参加意欲が低い
この状況で、3つのUSPのポイントで差別化していきました。
ポイント① ターゲットを絞る
マネーセミナーは、一般的に年収500万円以上の層をターゲットにしていることが多く、年収500万円以下の層は、生活に余裕がなく、資産形成を真剣に考える余裕がないと考えられてきました。そんな中で年収300万円層をターゲットにしました。
ポイント② ターゲットにとってベストな提案を考える
20年間で3000万円資産を作らせて、そこから月に1%の月30万円の利息・配当を生涯受け取れるような支援をする
ポイント③ 競合との比較
他ではやっていないサービスで、唯一無二のポジションを構築しました。
これらの差別化戦略によって、集客に成功したんですね。
成功事例3:転職支援サービスで転職したい人を集める
<当時の状況>
転職支援サービスは、飽和状態
・王道戦略だけでは集客が難しい
この状況で、3つのUSPのポイントで差別化していきました。
ポイント① ターゲットを絞る
うつ病・ヒステリーに悩む30代女性
ポイント② ターゲットにとってベストな提案を考える
30代女性でうつ病・ヒステリー症状に悩む方に、腸内環境ファスティングとカウンセリングを組み合わせたプログラムを提供
- 腸内環境ファスティング:宿便を排出することで、腸内環境を整え、栄養素の吸収を促進します。
- カウンセリング:心のケアを行い、うつ病・ヒステリー症状の改善をサポートします。
ポイント③ 競合との比較
このサービスをしている人が少なく、さらに、ファスティング前後で劇的に変化した姿をSNSで公開することで、多くの人の注目を集め、SNSで勝手に拡散して二次的ないい効果もあった。
これも圧倒的な差別化戦略ですね。カウンセリングで心も体もきれいになるなら、集まる理由も納得です。
<当時の状況>
心理カウンセラーの数は増加しており、市場は飽和状態
・王道戦略だけでは集客が難しい
この状況で、3つのUSPのポイントで差別化していきました。
ポイント① ターゲットを絞る
転職市場で有力なのは、20代から30代のところを40代独身女性に特化
ポイント② ターゲットにとってベストな提案を考える
20年後の人生を豊かにする「転職・資産形成」サポート
- 20年後、毎月40万円を資産から利息で生み出す
- 老後の生活への不安を解消
- 両親への支援や自分の楽しみにも使える
- 年収アップと資産形成の両立をサポート
- 個々の状況やニーズに合わせた具体的なアドバイス
- 転職活動から資産運用までトータルサポート
ポイント③ 競合との比較
他ではやっていないサービスで、唯一無二のポジションを構築しました。
これも圧倒的な差別化戦略ですね。転職も資産形成も両方サポートしてくれるなら相談してみたくなりますね。
3事例とも、顧客が喜ぶ「究極の提案」をしてくれるサービス事例でした。
まとめ
世の中の企業は、目の前の利益に飛びついてばかりで、顧客にとってのベストな提案を真剣に考えていないケースがほとんどです。
「うちが持っているサービスを売ればいい」「とりあえず売上さえ上げればOK」といった浅い考えでビジネスに取り組む企業が数多く存在します。
中小企業においては特に顕著で、顧客のニーズを無視し、自社の都合でサービスを提供しているケースが目立ちます。
でも、このような状況だからこそ、顧客が喜ぶ「究極の提案」をしてくれるサービスは、非常に貴重なんです。
「究極の提案」を実現するためには、まず「USP」を見直すことが大切!
USPは、競合との差別化を図るための重要な戦略です。ターゲットを絞り、顧客にとってのベストな提案を考え、競合と比較検討することで、効果的なUSPを作ることができます。
① ターゲットを絞る
② ターゲットにとってのベストな提案を考える
③ 競合と提案を比較する
今回のブログ記事が、USPについて理解を深め、ビジネスに役立てるヒントになれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。